2025年武夷岩茶の発送は9月10日頃から随時発送となります

2025/09/01 01:33

このブログは2025年、武夷山と岩茶の『いま』を読み解く 〜前編〜の続きです



明日、9月2日21時。2025年の武夷岩茶が販売開始になります

前編で語った2025年春の武夷山。
その「遅れてやって来る美味しさ」が、ついに茶樓雨香の珠玉のラインナップとして皆さまの前に姿を現します。

今年の雨香は、名峰の輪郭がくっきり見える"中火"をお届けします。

同一火候(中火)でそろえたのは、産地・品種・2025年の気候差を、あなたの五感で正しく"比較体験"してほしいからです

まずはスペックではなく、峰の個性で選んでみてくださいね


▼珠玉のラインナップと味わいの旅 〜名峰が背中で語る2025年の春茶〜


それでは、一つ一つご紹介していきましょう


風が抜ける稜線と岩の骨格が、肉桂のスパイシーな芳香に奥行きを与えます。
2025年の焙煎がもたらす透明感と甘みの芯が、焙煎の層を突き抜けて"峰の輪郭"を描く一本。

お手本の肉桂。2025年の肉桂でこれが現時点でナンバーワン

BG41 水簾洞 肉桂 中火 2025 

水気と風が出入りする洞谷のミクロ気候は、肉桂の桂皮香に湿潤な甘さを与えます。

そして中火で"香りの縦"を整え、余韻はひんやりした石の手触り。

2025年春の後半ロットの"静かな透明感"が魅力。優雅さを伴う透明感。気品のある肉桂です




馬頭岩の直線的な岩骨は、肉桂の骨格をストレートに見せます。

中火で火香は穏やかに、峰の輪郭がはっきり。

日常の一杯で"正岩の芯"を掴むなら、まずこの肉桂から。杏、山査子、干し葡萄。今年の馬頭岩肉桂も◎ですな‼️




水仙は岩韻の教科書(?!)

花木香とボタニカルな芯が、中火でやさしく層を成します。

2025年の後半にかけて成熟が乗れば、青みが引き、甘香と喉韻が素直に伸びる一発。

瑞々しくボタニカルなニュアンス。大きな花を連想させてくれました!



北斗は香りの立ち上がりが早く、中火で丸みが出るタイプ。

佛国岩の落ち着いた地勢と相まって、穏やかな果核香と軽やかな岩骨が同居。

初めての"名峰×品種”体験に。

デラウェア、マスカットから花香へドラマティックに変化





名の通り、石灰質や岩肌を思わせる「乳石」的イメージを、香味で追体験。

中火でミルキーなニュアンスと岩骨の芯が交わる、やさしい正岩。食後の余韻にも。

パウダリー&ボタニカル、白い花を連想



百瑞香は香りの重心が低すぎず高すぎず、層が多い品種。

中火焙煎の下で複数の花香が折り重なり、蓮花峰の明るい骨太感が骨格を支える。飲み進めるほど多相。

今回のロットを試飲した時の第一印象は・・・桃!!!

第二十一届 两岸斗茶比賽 大紅袍部門 金賞 同一ロット です!!

これは、紛れもなく今年イチオシの武夷岩茶



奇蘭は"香”のしなやかさ。蓮花峰の開けた風景は、花香にふわりと空気を含ませる印象。

中火で甘香をまとめ、翳りのない軽快な正岩を演出します。クリアな花香、奇蘭の良い部分が出ている



鉄羅漢は四大名叢の血筋。

馬仔洞という限定的な地形に宿る岩骨・薬香的ニュアンスを、中火で静かに束ね、武骨でありながら滑らかな喉抜けに。

"正岩の強さ"を感じる所作の一杯。巨峰の果肉、甘み。

私(店長)の試飲メモで ”軟派な鉄羅漢。超美味しいよ” と書いてありました



日々飲める"正岩への入口"。中火でざわつきを抑え、梅占らしい素直な甘みと軽い花香。

ホットはもちろん、沖縄の晩夏は氷湯出しで"清涼な岩骨花香”を楽しんでほしい。

正岩茶ではなく外山系岩茶、話梅(乾燥梅)から一気に花香へ移り変わる


▼なぜ茶樓雨香が武夷岩茶なのか? 私たちが選んだ"当たり前"のスタンダード


ライブECの誇大表示に揺れる市場だからこそ、できるだけ正しい情報をお届けしたい

生茶の仕入れから製茶まで、できるだけ現地に足を運び己の目(身体)で確認する

これは、前編で語った規制強化の流れを受けて私たちが選んだスタンス・・・ではなくて

本当は、私たちは最初からそうやってきた



▼最後に:2025年春を一杯に封じるということ


今年は、遅れてやって来る春でした。

だからこそ、後半に採れた葉は、待つことの意味を教えてくれます。

名峰の風が抜け、岩が熱を返し、谷に香りが溜まるイメージ。

そして製茶と最後の焙煎はその景色に輪郭線を引いていく。

沖縄の茶樓で、今年の武夷岩茶を啜りながら名峰の輪郭線をなぞってみてください。

沖縄に足を運べない方も、2025年の新作の武夷岩茶を飲み比べしてほしい


一煎ごとに武夷山風景区の風景が近づいてきますよ(誇大広告、怖い)


▼9月2日21時、カートオープン! 遅れてやって来た美味しさを、あなたの茶杯に


春から数えて3回の武夷山通い。

茶農家さんや茶師さんとの膝突き合わせた議論。

一緒に汗を流した茶摘み〜製茶作業。

そして、2025年という特別な年の気候が教えてくれた『遅れてやって来る美味しさ』の真実。

その全てが、明日21時から始まります


愛すべき日本の武夷岩茶ファンよ!


2025年の武夷岩茶、その現実の物語を、一杯の中で体感してくださいね〜!

今回ご紹介した、2025年 武夷岩茶のフルラインナップがが入ったオトクなセットはこちら

そして、手に取りやすいように一万円以下で組んだ ”はじめての武夷岩茶” セットもご用意いたしました