2024/06/18 17:00
前回のブログは、鳳凰単叢の仕入れについて書いてきました
▼いきなりですが前回のブログで、書き漏れていた部分を追記します。
勿論、信頼のおける仕入先から茶葉のサンプルパッチを日本へ送ってもらったりして仕入れる茶葉を決める事も十分可能です。
実際に、このように仕入れを行っている国内外の中国茶専門店もたくさんあると思います。
しかし、私はせっかく毎月の様に中国に行くのだから、できるだけ現地に滞在し
いくつかの茶農家さんからその都度仕上がってくる茶葉を片っ端から選んでいったほうが
スピードも速いしタイムロスなく、我々が何を考えているのか？
反対に茶農家さんが何を考えているのか？
日本の消費者はどういった商品を求めているのか？が
より正確に伝わるので、これからも現場主義で仕入れを行うつもりです。
テクノロジーやサービスがより最適化され、世界中どこに行っても仕事ができるような環境を整備し一種のノマドワーカーがCOVID-19のパンデミックから更に多くなりました。
しかし、未だに人類最先端の米国テック企業がシリコンバレーに集まったり、電子取引が当たり前になった時代になってもマンハッタン南部のウォール街に人や会社が集中するように。
結局、良いサービスを提供するには同じ志を持つ同業者が ”膝と膝を突き合わせる” コミュニケーションが必要なのではなか？と
より、実感するようになりました。
▼さて、話題を元に戻します。6月18日21:00〜販売開始の茶葉のご紹介です。
先月は、鳳凰単叢の毛茶飲み比べシリーズを販売しました。
そして、今回は4月に仕入れて沖縄で一旦、徹底管理(遮光、無酸素、湿度ゼロ)のもと火気を落ち着かせたシリーズのご紹介です
販売する茶葉はやっぱりベターな状態で楽しんでいただきたい。
なので仕入れた順番で矢継ぎ早に販売するのではなく、ちゃんと茶葉のコンディションをお店で調整しながらよりベターな時期を見計らって皆さまへお届けします。
今回の中国出張の前に、お店でいくつかの一回炭焙煎の今年の鳳凰単叢の春茶を改めて試飲した所
これは今が丁度良い風味に仕上がっていると判断した茶葉4種です！！！
▼老叢 肉桂香 鳳溪 2024 春
推定樹齢80年以上
先ず、いちばん大切なこと。
この肉桂香、私は全く肉桂の香りを感じない。
感じるのは、パウダリーで妖艶なジャスミンの香り。
中国の街角で良く、田舎から出てきた風のおばちゃんが、オーガンジーの巾着にジャスミンを入れて手売りしている。
一煎目の茶湯を一口啜った瞬間、あのジャスミン巾着の香りに近いもを感じました。
肉桂の香りはしないけれども、この鳳凰単叢 肉桂香、なんかイイよ！
私はこの鳳凰単叢 肉桂香を普通に優秀な鳳凰単叢であると考えます。
▼老叢 大烏葉 上角 2024 春
推定樹齢70年
フルーティーさとフラワリーさの両方を持つ茶葉。これぞ、鳳凰単叢ですね。
”キリッ”と
土台を支え輪郭を形成する良いキレのある心地の良い渋み
翻って、余韻はそこまで残らないのかな？と思ったらしっかり口の中がじんわり心地よく、回甘(戻りの甘さ)も、香りも◎
弊店スタッフを含めた試飲でも今回販売する鳳凰単叢で一番支持された茶葉でもあります。
▼老叢 蜜兰香 庵角 2024 春
茶樓雨香を代表する蜜蘭香であり全ての蜜蘭香ファンに届けたい茶葉
去年の春茶は2回炭焙煎の茶葉を販売しました。
そして今年は、変化をいれて敢えて一回炭焙煎の物をご用意いたします。
この一回炭焙煎の蜜蘭香 庵角、去年の蜜蘭香 庵角と比べて透明感があります
甘さ、フルーティーさも勿論、去年と同レベルで茶樓雨香の茶葉の中でトップクラス。
去年の老叢 蜜兰香 庵角 を既に楽しまれた方も、そうでないお茶ファンも是非お試しあれ。
去年の老叢 蜜兰香 庵角 はこちら↓
ちなみに、全国各地のイベントで去年の老叢 蜜兰香 庵角 の試飲を開始すると、飛ぶように売れた茶葉です。
沖縄の茶樓でも不動の人気TOP3
▼老叢 紅蒂 字茅 2024 春
推定樹齢80年
私の中で、今回販売する炭焙煎一回の茶葉の中では一番のお気に入り
スタッフみんなで試飲したときに出てきたワードが
・バター
・滑らか
・花の香り
・ソフトキャンディ
・濃厚
・きしみがない
・ピンク色のチェルシー(廃盤になったやつ)
このワードを見ただけでも試してみたくなりませんか？
お茶をいれた後の蓋碗(もしくは急須)の蓋を嗅いでみてください。
きっとあなたも、私たちと同じように ”へ～” っと納得すると思います。
▼それから最後に、お得な飲み比べセットもご用意しておりますのでお買い求めくださいね
