2025/01/15 19:46
※潮州市内にあるお茶屋さん。凡てのタタズマイが100点
このブログは これでもかっ!通天香について〜前編〜 の続きです
いや〜、まいった。
いや〜、泣ける。
昨日公開したブログ ”これでもかっ!通天香について〜前編〜 ” の閲覧数がエグいくらいに低い
こんなに、情熱を燃やして書いた通天香のブログなのに(泣)
これはもう、バンザイアタックで最後まで行くしか無い!!
▼中国ノービザも解禁されたので、もし現地で通天香を探す場合は
・その通天香は派手か?どうか?
・同じお店に姜母香と通天香があれば飲み比べてみる
という視点で試飲してみると面白いと思います
潮州市内のお茶屋さんで
わざと『通天香と姜母香の両方を試飲したい』と伝えると
価格が安い方を姜母香
価格が高い方を通天香
として販売していたケースも散見され、何となくであるが
同じ香型でも卸売または小売の段階で
高品質な姜母香=通天香
といった認識も浸透しつつあるのかな?と考えられます
▼市場の混乱を生み出している?通天香
実際にフィールドワークをしてみるといくら著名な烏崠山などにある山場であっても、茶湯は良いけれども香りが伴わない通天香(姜母香)もチラホラあったので
自分自身がどういった味わいが好みなのか?
しっかり見極めが大切な香型である事には間違いないです
因みに私は派手な通天香が好みです
一般的に香りに関しては
・高山は厳か(悪い言い方だと地味でスロースタート)
・低山は香りが派手(その代わり渋み強め)
と言われていますが、それは一昔前までの話であると私は考えています
確かに一昔前まではそうだったのかもしれません。しかし
優秀な農家さんや優秀な焙煎師を訪ねると、高山でも派手目な香りを引き出すように創意工夫を凝らし
近年では高山域でも茶樹の生育状態と茶摘みのタイミング、そして製茶最後の焙煎で目が醒めるような香りを纏(まと)った茶葉を仕上げる茶師も存在します
セオリーに囚われず、日々努力を怠らない仕入れ先とより良い関係を築くのが我々の責務であると改めて感じました
※鳳凰単叢 姜母香を振る舞って頂く
▼じゃあ、今回どんなラインナップで揃えてきたの?
・通天香 中火 石古坪 2024春
石古坪烏龍茶で有名な石古坪
近年は 石古坪でも鳳凰単叢が多く、クオリティの高い茶葉も育まれています
この茶葉は樹齢が30年程度と叢韻はほぼ感じないのですが
伸びのある大きな白い花を連想させる香りは素晴らしいの一言
現地で、テイスティングしたときには舌の中央部分と根本に若干の収斂性を感じましたが、
駆け抜けるような華やかな香りは顕在で通天香を名乗るのに相応しい茶葉です
叢韻を感じられない、つまりお好み焼き系の香りがしない通天香です
また特筆すべきは、日本に持って帰ってきた際に改めてテイスティングした際に収斂みを感じなかった事です
もしかすると、あなたの住んでいるエリアの水はこの通天香に合うのかもしれませんよ!
・ 通天香 軽火 烏崠 中心岃 2024 春
茶葉に甲乙つけるのはあまり意味のないことだと思いますが
あえて言うのであればこちらの通天香は”通天香 中火 石古坪 2024春”の上位互換
”通天香 中火 石古坪 2024春” の香りは疾風のような香りでしたがこの”通天香 軽火 烏崠 中心岃 2024 春”は優雅さを纏った香りに仕上げられています
樹齢が30年程度の茶樹で、こちらも叢韻は殆ど感じられず、お好み焼き系の香りがしない通天香です
こちらの通天香も現地で収斂みを感じましたが、日本に持って帰り改めて試飲をしてみると収斂みを感じませんでした。
通天香は水の影響を受けやすい茶葉なのかもしれません
・古樹 通天香 三傑 中火 烏崠 湖厝 2024 春
これぞ、茶樓雨香がこれまでずっと販売していた通天香
一煎目は強烈に甘く、叢韻、フラワリーな余韻が波のように押し寄せてくる
煎毎に表情が変わるお茶というか、一口すすった後の第一印象から口の中に含んだ際の香り、そして最後の余韻まで
一口の中でどんどん変化を見せてくれる面白い茶葉
ある意味、統率の取れていない香りと味わいであるがそれがこの茶葉の個性であり、店主がこの茶葉に惚れ事んだ最大のチャーミングポイント
ひなあられ、お好み焼き、海苔、それらを連想させる叢韻
そこから何回転も変化し続ける茶湯
かなり忙しく駆け回るような、まさしく茶葉に振り回されているかのよう。
樹齢200年を超えた、烏崠 湖厝にある三本の優秀な通天香の茶樹から摘み取られた貴重な茶葉です
※正真正銘ストリート育ちの茶器たち
▼限定販売のお知らせ、こちらは大大阪お茶会とウェブショップで販売いたします
通天香でちょっと鳳凰単叢迷子になったあなた(私自身)の為に上記三点をセット販売いたします
”掴みにくかった通天香飲み比べセット”
これまでに茶樓雨香は他の色々な香型を組み合わせたセットを販売してきました
しかし今回は同一香型に縛り、そして大大阪お茶会で様々なお茶屋さんが魅力的な茶葉を販売する中
敢えて”通天香三種類”のみを販売する心意気を汲み取ってほしい(切実)
それから、このセットを販売するにあたりスタッフからの猛反発を浴びながらも力技で押し通した私(店主)のワガママに付き合ってください
販売開始時間 2025年1月18日 13:00〜