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2025/11/17 09:41

嶺頭単叢と聞いてみなさんはどんな印象を持っていますか?

正直に言うと、私は立ち止まった未来の茶葉といったイメージを持っていました。

近年は鳳凰単叢の名称に押されてしまい、影が薄くなってしまった茶葉。

いや、影が薄いというのは少し違うか・・・

むしろ、時代に取り残された茶葉と言った方が正確かもしれない。

しかし、毎月のように鳳凰山へ足を運んでいる私としては、こう考えていました


『せっかくだから、とびきりの嶺頭単叢を仕入れてみたいな』


▼最初に相談するのは、やっぱりあの人しかいなーーい‼️


先ずは、弊店のXでおなじみの潮州工夫茶文化協会の謝会長へ聞く‼️‼️

会長ならきっと鳳凰単叢だけではなく、嶺頭単叢の事も知ってるはず‼️

早速、今年の春に協会の茶室を訪れ会長に聞いてみます。

私『会長、嶺頭単叢のイケてる農家さんってご存知ですか?』

すると食い気味で

会長『知ってるよ』

と幸先良いスタートの返事が‼️

で、どんな茶葉を仕入れたいか?と聞かれたので

かなり大雑把に "めちゃくちゃ美味しい嶺頭単叢" と答えると、大笑いし

会長『普通だったら、こんな失礼な言い方するやつには絶対に紹介したくないけども、お前だったらいいよ』

とタバコをぷかーっと一服。

次回の潮州訪問時に会長と一緒に高級嶺頭単叢の震源地である饒平県へ向かう約束をしました


▼いざ高級嶺頭単叢の核心産地双髻娘山へ


その前に、嶺頭単叢をおさらいしてみようと思います

主な生産地域 広東省潮州市饒平県
発祥の地 饒平県浮浜鎮・嶺頭村
特徴的な環境 山岳地帯、霧が多く、酸性の赤土
保護制度 中国国家地理的表示保護(GI)産品


そして、産地を更に紐解くと、良質な茶葉が育まれる山場は調べるとこの3箇所に絞られました

嶺頭山 (Lǐngtóu Shān)

その名の通り、嶺頭単叢のメインの地です。饒平県浮浜鎮にあるこの山こそが最も根源的で由緒ある産地と言えます。高品質な茶樹があるエリアは標高650–850mあたり


双髻娘山 (Shuāngjìniáng Shān)

饒平県にある名峰で、標高1,000メートル以上の高い山です。
特に高品質な嶺頭単叢の重要な産地として知られています。
高品質な茶樹があるエリアは標高800–1000mあたり。


西岩山 (Xīyán Shān)

饒平県北部にある高い山で、やはり重要な茶葉産地です。
高品質な茶樹があるエリアは標高700–900mあたり。
色々試飲してみた結果、私なりに感じたそれぞれの特徴をざっと上げると


嶺頭山 → 香気曲線が太く、量産品として優秀なイメージ

双髻娘山 → 派手かつ香りの重心が低い

西岩山 → 余韻が強めだけど、ちょっとわかりにくい。骨太感がある


という事で、茶樓雨香が選ぶんだったら双髻娘山だ‼️(派手な茶葉‼️)

双髻娘山の茶樹をターゲットに茶葉を深堀りしていきます

※次回中編では、双髻娘山のガチレジェンド王金良 老師との出会いと、衝撃の"薪火焙煎"理論についてご紹介します‼️

※11月22日(土) 13:00〜 ウェブショップでカートオープン

※11月22日(土)・23日(日) 第21回地球に優しい中国茶交流会 浜松町 会場でも販売‼️