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2024/10/18 18:18



番外編を書こうと考えたのは、武夷岩茶の陳年茶葉(エイジング茶葉)に出会ったことがきっかけです。

生普洱茶や白茶に代表される熟成する事により価値が出てくる茶葉

ご存知の方は多いと思いますが、茶葉によっては異常な高値で取引されております。

私は、陳年の味わいを理解するのにはまだ修行が足りず今年の2月に雲南省を訪れた際に

様々な陳年の生普洱茶を飲みましたが、いまいち良さがわかりませんでした。

白茶も同様で、過度に熟成されたお茶をそこまで美味しく感じなかった

熟成された白茶については8月のブログに見解を書いております


という事で、個人的に老茶の良さを理解していない店主が陳年の岩茶を仕入れるとはちょっと無謀すぎないか?

とお考えでしょう。

そうです、私も同じ意見です。

しかし今回、陳年の武夷岩茶を仕入れる事になります。



▼1990年の水仙を飲んでみて、正直な感想は


なんというか、よくわからない。

”おぉう・・・”という感じでした。

『1990年の水仙だ!凄いだろ!』とドヤ顔で出されたので

『素晴らしいですね、このような貴重な体験を共有して頂き有難うございます』としか言いようがなかった。

それから、武夷岩茶の仕入れで陳年茶葉は一切頭に入れず選んでいると

一つの、気になる茶番に出会います。

”2010年 陳年奇丹”

これは奇丹らしさも残しつつ、時間が濃密に凝縮された味わいと香りを感じる!!!

これは、実験的に一種類限定で本気の陳年武夷岩茶を仕入れてみよう!

という流れになります。



▼老茶風格と品種特有の香りと味わいの両方がしっかり残った茶葉を選ぶ


ちゃんと品種の違いが明確で且つ老茶としての味わいもしっかりあるギリギリのライン

それを選ぶのが結構難しかった

しかし、出会ってしまいました。そのギリギリの境界線で綱渡りしているピエロのような茶葉を!

一線天老叢奇種 2006年

しかもこちらの茶葉、試飲した後に教えてもらいましたが

去年の武夷山で開催されるコンテストである「正岩杯」武夷陳茶部門上位4品まで上り詰めた茶葉なのです

今年の正岩杯の様子

現地の品評会の評価基準と己の評価基準の方向性が合致している!と浮足立っておりましたが

多分、ちがう。冷静になって考えると

たまたま私が選んだ茶葉が、特等金賞に選ばれただけだとおもいます。



▼現地で評価されている陳年岩茶の味わいは?

 一線天老叢奇種 2006年 第4届 正岩杯 武夷陳茶 特等金賞

老茶特有の変な香りもなく、極めて保存状態が優れていたのがわかる

畑の場所は武夷山九曲渓の南岸にある一線天景区

茶湯は滑らか、スルスル食道を滑り落ちて消えていく飲み心地はこの茶葉の醍醐味とも言える

そして、仄かにスパイシーでドライフルーツの酸味を纏った力強い戻りの香りは秀逸で、飲み進めると肩から背中にかけてゆっくり力が抜けていくのがわかる

”あぁ、よいお茶飲んでる〜”と実感できる茶葉です

お手元に届いたら、更にエイジングさせるのでなく、すぐに飲んでいただきたい茶葉です


▼今回、この茶葉だけはセット販売しません


これくらい、価値のある茶葉なのでお値段も結構高い。

高いとなると、セットに組み込んだ際にセットの価格が一気に効果になってしまうし

ちょっと前の私のように ”エイジング茶葉はいらね〜派” にとっては手の出しにくいセットになるのは間違いない。

という事で、セットには組み込まず単独販売に踏み切ることにしました


こちらも、本日、10月18日21:00〜販売開始です

こちら、在庫数量かなり絞ったので、迷ったら買ったほうが良いです