2024/05/26 19:07
『もともとビジネスロットにも満たない茶葉だから、これで儲けようとは思っていない、だからお前もこれを仕入れるんだったらサービス価格でお前のお客さまへ販売しろよ』
という事で
▼それでは、茶虎はどんな味わいがするのか?
炭焙煎は一回のみ、本格的な春茶と区別させる意味もあるそうです。
雪片の上昇気流的な香り高さと、春茶の味わい深さの両方が備わっていて、現地でも老叢の茶虎はマニアに受けているそうです。
老叢 夜来香 茶虎 丹湖
お茶をすする前に、小杯の中の茶湯を胸いっぱいに吸い込んでみてほしい
立ち昇る湯気があなたの肺をうっとりするような花束の香りで満たしてくれます。
啜ると、言うまでもなく香りが前歯の裏側を己の鼓動と合わせてノックするかのようにジンジン伝わってきます
一般的な雪片夜来香よりも余韻が強く春茶らしい戻りの甘さもしっかり感じる優秀な茶葉
ミスト状の香りではなく、より立体的に花の香りを楽しめる茶葉です
老叢 鴨屎香 茶虎 坪坑頭
鴨屎香の超有名産地である坪坑頭
その坪坑頭で育まれた茶虎を一口啜ると雨後の鳳凰山の石垣の香りを連想してしまいます。
透明で清々しい、時間差でしっかり香るスイカズラの香り
ミルキーな喉越しなのに、茶湯がどっしりとした重い塊として食道を通過する感覚は春茶ならではの飲みごたえです
老叢 蜜兰香 茶虎 甜竹坑
茶樓雨香が最も重要視している甜竹坑で育まれた茶虎
茶湯を啜ると伸びやかで軽快さを伴うフルーティーな香りが口いっぱいに広がります。
花の蜜を連想させる、さらりとした茶湯は毎日飲みたくなる味わいです。
最近、足火の蜜蘭香ばかり飲んでいたのですが、軽い炭焙煎の蜜蘭香の良さを再確認させてくれた茶葉です。
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