2024/04/27 18:51
前置きしてもあまり意味ないので結論から発表します
▼南京雨花茶 明前 江寧
江蘇省南京市江寧産の茶葉です。
そうです、南京”雨花”茶と茶樓”雨香”どっちも ”うか” 読み方が一緒!!!
という事で、勝手に運命を感じ(ストーカーの心理)仕入れた茶葉です。
試飲後の正直な感想をいうと『これは飲み手を選ぶお茶だな』でした。
どうして、このような感想が出てきたかというと、この茶葉はかなり繊細。
繊細が故、飲み手を選ぶ。
透明感があり、初夏を連想させるような清らかさ。
スタッフとペアリングの最終チェックを行った際に出てきたのが
スイーツよりも、料理に合うのかもしれない。という言葉でした。
お茶自体の味わいに透明感があるので
・繊細な和食
・薬味や香辛料を使わない、素材を活かした料理
などと合わせていただくとお茶とお料理が共鳴し更なる魅力を引き出してくれそうな茶葉です
▼雅安毛尖 明前 蒙頂山
去年に引き続き、四川省に古より鎮座する蒙頂山の茶葉を選びました。
去年は蒙頂甘露や蒙頂毛尖でしたが、去年と同じ緑茶は仕入れたくない天邪鬼体質なので、雅安毛尖(があんもうせん)にした経緯もあります。
茶葉自体は甘く、ほのかに梨の香りを連想させるような瑞々しさも有り、これぞ明前茶を名乗るに相応しい緑茶です。
今回、去年販売した舒城小蘭花の販売を見送る決定をしたので、どうしてもお昼に食べる”お弁当”に合う茶葉を見つけたかった。
それを踏まえ、お弁当に合うような気軽な感じでいれる事のできる茶葉を探していた所、この雅安毛尖に出会いました。
試飲を行い直ぐに仕入れを決定、そして弊社スタッフを含め、意見を出し合った所
・おかき
・煎餅
・チーズケーキ
・アップルパイ
・ポテトチップス
・梅
など様々な意見が出てきました。実際に食べ合わせて見ると、塩味系お菓子全般に合う事が判明。
勿論、おむすびなどお弁当にも勿論合います
うま味、日本茶に通づる爽やかさがあるのに、苦みも少ない。
コスパもよく、中国茶ファンだけでなく、日本茶ファンにもお召し上がり頂きたい緑茶です。
▼手工碧螺春 明前 太湖
この手工碧螺春は茶摘みから釜炒りまで全て手作業で行っている、完全なる手作りの茶葉
そして碧螺春と言えば、太湖に浮かぶ小さな島にある洞庭山で育まれた洞庭碧螺春が有名です。※価格も吃驚するほど高価
今回その洞庭碧螺春を仕入れるチャンスがあったのですが、この手工碧螺春をたまたま見つけてしまい、仕入れを見送ることにしました。
理由は単純です。
この手工碧螺春 明前 太湖と試飲した激高洞庭碧螺春の味わいに価格差ほどの明確な差を感じ取ることができなかったから。
私自身、毎年明前茶を数種類嗜む程度だったので私の味覚が中国緑茶仕様になっていないのが一番の原因かもしれない。
しかし、極品の洞庭碧螺春の仕入れができた ”だけ” が理由で洞庭碧螺春を販売してしまうと
奥歯に物が挟まった状態で販売することになる、その選択はしたくない。
そんな背景もありつつ手工碧螺春 明前 太湖を仕入れたのでした。
産地は太湖の畔にある小さな茶農園、乾いた茶葉はかなりモフモフでかわいい
茶湯は繊細でトロミが強く、ツルッとした喉越しはめかぶを連想するほど滑らか。
繊細な香りは、僅かに感じる果実や野草、炒った豆を感じ取れる。
肝心なペアリングは
・豆大福
・わらびもち
・どら焼き
など、スーパーで買えそうな物ばかり。手工碧螺春がお手元に届いたらスーパーか商店街へ向かってみてくださいね。
▼碧螺春 明前 太湖
こちらの碧螺春 明前 太湖は手摘みまでを手で行い、その後の工程を機械で行ったもの。
機械ね・・・。とならず、一度は飲んでいただきたい緑茶です。
何故なら、私は全て手作りの”手工碧螺春”よりも、この半機械加工の”碧螺春”の方が美味しいと思っているからである。
香り、旨み、甘み、ともにバランスよく、キウイフルーツのような少し酸味を感じるような果実香
苦みもほぼ無く、完全に私好み。むしろ、この緑茶が今年の明前茶で一番好き。
肝心のペアリングは
・和菓子全般
に合うと考えております。かなり大雑把なペアリングのご提案になりましたが、本当に全方位の和菓子にウケる緑茶です。