古樹 東方紅 二代目 単株 大庵 7g
¥2,980
▼香りは強く余韻も強い。ただ、いれ方が難しかった去年の東方紅
去年販売した。鳳凰単叢の東方紅 大坪村
https://shop.ukatea.com/items/68499115
林檎やアプリコットを連想させるフルーティな茶葉は、何度飲んでもうっとりしてしまう。
そして、茶樓雨香として中国茶の販売を始めた自信の無い私を何度も何度も励ましてくれました。
大先輩方の鳳凰単叢を飲むたびに
”うわ〜こんなに美味しい鳳凰単叢を売ってるのか〜、自信無くすな〜” と嘆きつつも
”だけど、俺たちには東方紅がある!” と何度も心のなかで言い聞かせていました。
しかし、そんな東方紅でも気になる点が一つ。
それは、蒸らし時間が非常にシビア。少しでも長く蒸らしてしまうと渋味がどうしても出てしまう。
胸を張ってお客さまへ東方紅を販売しているのですが東方紅をお買い上げ頂いたお客さまの背中を見ながらいつも
”東方紅よ!どうか渋くはいらないでくれ!”と祈る気持ちでお見送りしていたのも事実。
今年の春に潮州に行く前にこの ”いれ方がシビアな東方紅問題” を農家さんへ事前に伝えていた所、一つの提案が。
『渋くなりにくそうな東方紅があるからそれを単株で製茶してみる』と。
そして、今年の春に潮州を訪れた際にちゃんと焙煎を仕上げてくれて、試飲をしようとした矢先
『ちょっと待って。せっかくだから45秒くらい長蒸らしをして敢えて渋味を出してみよう』
いきなり長蒸らしの提案で
もったいないな〜。と思いつつも渋々受け入れ、長蒸らしされた茶湯を啜ると
ドライフルーツを連想させる強い香気が一気に脳天まで突き抜ける。
喉奥から食道がカーっと熱くなり、背中の毛穴が開いていく。戻りの甘さも焦がしキャラメルのよう。
そして肝心の渋味は長蒸らしを行ったにも関わらず、うっすらとした輪郭を作る心地よい苦味を感じる程度。
これは去年の東方紅を越えた。
古樹特有の叢韻(海藻を連想させる香り)も十分。
こうやってお店のリクエストに応えてくれる茶農家さんとの信頼関係はこれからも大切にしていきたい(切実)
湯温 :95~100℃
醒茶(洗茶) :1回
蒸らし時間:2秒
使用量 :7g/100ml
産地 :大庵
ペアリング:すもも等の酸味のあるフルーツ
シーン:就寝前に
産地:広東省潮州市鳳凰鎮烏崠山大庵
https://goo.gl/maps/SMSraTFRgcAeWmLm8