重要なお知らせエリアを非表示

2026/02/04 20:36

私は、日々SNSのタイムラインでお茶ファンがお茶を楽しんでいる投稿を観るのが好きです。

「今日はこの茶葉を封した」
「蓋碗と茶壺で飲み比べてみた」
「軟水と硬水で香りの出方が全然違う」

こういう投稿、めちゃくちゃ興味深いです。

しかし、正直に言うとちょっと気になることが・・・

みんな、時間による茶葉の変化や、使用する茶器について、最近は使っている水について話題にする事はあるが
実際にお茶を飲む人間側について、言及するお茶ファンはあまりいない

▼お茶の味が変わる「外部的な要因」

お茶の味が変わったと感じるのは様々な要因があります。

① 茶葉が時間の経過で変化した
保存状況が一番影響する
勿論、茶葉をどれくらい寝かしたかも影響する(熟成・もしくは劣化)

② 使う茶器で味わいが変わった
白磁の蓋碗でいれた時、茶壺でいれた時
飲む小杯(茶杯)の素材や形状などが挙げられます

③ 水で味わいや香りの出方が変化する
最近では使用する水で味わいや香りの出方が変化することが幅広く認知されているので
硬度やpH、TDSなどの水質の違いが挙げられる

④ 誰がそのお茶をいれたのか?
更に細かく上げていくと、いれ手の技術に依存する要因
この上記4つは、お茶をいれる際の外部的な要因
みんな、だいたいこの辺りについては語る。
そして、語るべきだと思う。

でも、ちょっと待ってほしい。

▼私が今回、ちょっと気になる事とは

お茶を飲む際に変化する内部的な要因の事です
つまり、簡単に言うと

「そのお茶を飲んだ時のあなたの身体はどうだったか?」

お茶を飲む前に、なにか刺激物を食べなかったか?
体調は優れていたのか?それとも悪かったのか?
前回そのお茶は誰と飲んだのか?
前回そのお茶を飲んだ時に、別のお茶も一緒に飲まなかったか?
前回飲んだ時の時間はいつだったのか?

特に、注目してほしいのは時間帯です

▼香港の某有名ホテルで体験した、最高の一杯


私が、サラリーマン時代に香港の某有名ホテルのティールームで紅茶を飲む機会がありました(接待で)。
その時に飲んだ紅茶は目の覚めるような味わいと香りで
「これが高級紅茶の世界か~」と目をキラキラしていると

インド人のティーアドバイザーっぽい人が私の興奮している様子を見て、こう言いました。

「最高の一杯を飲みたければ、明日の朝、部屋で目が覚めたら水でうがいだけして、シャツとジャケットに着替え、そのままここに来なさい。最高の一杯をあなたに淹れてあげるよ」

▼言われるがまま、次の日の早朝

水でうがいだけして、寝グセがついたままの状態でティールームへ行きます。
そのティーアドバイザーに

「歯磨きはしてないか?」
「朝起きてから何も食べてないか?」
を確認され、何もしていない事を伝えると

彼の言う最高の一杯を私の目の前に置かれたアンティークの高そうなカップに注いでくれました。

▼感想は、ご想像におまかせしますが

めちゃくちゃ美味しかったです
因みに、前日に飲んだ紅茶と、最高の一杯として提供されたこの紅茶は
全く同じ茶葉でした

飲む時間帯によってここまで違うのか?!と驚愕したエピソードでした

▼つまり、何が言いたいのか

お茶の味を決めるのは
茶葉のクオリティ
茶器の選択
水の質
いれ手の技術

だけではない。

「あなた自身のコンディション」も、確実に影響する。
特に、朝一番、何も口にしていない状態は
人間の味覚と嗅覚が最もクリアで敏感な状態であると考えられます
※誰かエビデンス探して

これは、茶葉の評価をする際にも言えることで

私の場合は、あえて昼食を終えた午後以降を選びます

え?もっとも敏感な朝に試飲しないの?と言われそうですが
私の場合、中国茶ファンがお茶を楽しむ時間帯って何時なんだろう?という視点から茶葉を選ぶので
大体、仕事終わりの夜や、休日の午後を想定し茶葉を選んでおります。

話が脱線したので元に戻すと

▼だから、あなたに問いたい

「この茶葉、前に飲んだ時と味が違う気がする」そう感じた時

茶葉が変わったのか?
 それとも、あなたが変わったのか?
その両方を疑ってみてほしい。

お茶は、茶葉だけで成立するものではない。
茶葉と、あなたの身体と、その瞬間の時間が交差して、初めて完成する
それがお茶の面白さでもあります。

▼最後に

次に「このお茶、美味しい!」と思った時
ぜひ、こう記録してみてください。

何時に飲んだのか
何も食べていない状態だったのか
体調はどうだったのか
誰と飲んだのか

そうすると、あなたにとっての「最高の一杯」の条件が見えてくるかもしれません。
お茶は、茶葉だけの話じゃない。