2025/09/24 14:46

常日頃より茶樓雨香は“一口啜ると旅をした気分になる”お茶を探し求めている。とSNS、メディアやお茶会で言い続けてきました
今回はどんな茶葉を紹介するか?
実は結構前から9月に2回茶葉を販売する茶葉を決めていました
今月頭に白茶を販売しましたが、今回は花茶です
今更着香の花茶ですか?
そうですね、今回は自分語りを少ししたいと思います(ウザくてすみません)
お茶を生業にしていると、この会話を沢山の方々と交わすことがあります
貴方の初めて感動した中国茶はなんですか?
もしくは中国茶にハマるきっかけとなった茶葉はなんですか?
そう問いかけてみると、実際に2つの答えが返って来ることが多いです
・旅行で台湾に行ったときに飲んだ烏龍茶
もしくは
・ジャスミン茶
やっぱり最初の入口で感動するお茶って特別だと思いませんか?
今思えば、そこまで良いお茶だったのか解らない。だけどあの感動は二度と体験することはできません。
とう事で、茶樓雨香の店主がはじめて感動した中国茶とは一体どんな茶葉なのか・・・?

▼北京で飲んだ、あのジャスミンティー
2001年の秋、私は北京に住んでいました。
広東人の友人に誘われ北京市内にあるお茶屋さんへ行きました。
確か友人は、普洱茶か白茶を購入していたと思います。当時の私はお茶に全く興味がなく
”中国って色々なお茶があるんだね〜”くらいにしか考えていませんでした。
お茶屋さんで試飲を続けるとふと”せっかく中国に居るんだからなんか中国茶買おうかな?”と考えるようになり、前のめりになって試飲を始めます
白茶や普洱茶でピンと来ていない私を見かねて、お茶屋さんの主人が茶缶からゴソゴソとさっきまでとは違う見た目のお茶を出してきました。
よくわからないまま、試飲を勧められ一口啜ります
・・・・んんんゴゴゴゴッ!!!!
脳天直撃のエレクトリックサンダー
思わず日本語で『なにこれ!』と、当時の私は感想を述べたことでしょう。そして同じくあの衝撃に勝るお茶体験は恐らくもう味わうことは出来ないでしょう
このお茶の正体を聞いてみると”茉莉花茶”(ジャスミンティー)
ええ?これがジャスミンティーですか??
あの沖縄で毎日のように飲んでいた”さんぴん茶”と同じだと?!信じられない・・・と衝撃第二波!
北京の街なか食堂で無料で飲めるお茶もさんぴん茶であることは知っていました。
沖縄で飲むさんぴん茶と同じ味なので
”ああ、沖縄と同じさんぴん茶だね〜”くらいにしか思わなかった。
しかし、さんぴん茶とお茶屋さんで売っているジャスミンティーって違いすぎるでしょ!!!
同じジャスミンティーとして売っていいのか?!(勿論、売って良いです)と叫びたくなる程の違い
今でもジャスミン茶を飲むと、あの時の衝撃とお茶屋さん帰り道のバス停で興奮しながら見上げた北京の秋の高い青空を思い出します。
・・・
自分語り・・・終劇

▼・・・で?何を伝えたかったって?
私はジャスミン茶を飲むとサウダージ(エモい)を感じてしまう人になってしまっていたのだ!
あの時の感動はもう二度と超えることは出来ないかもしれないけれども
私と同じようにジャスミン茶で中国茶の扉が開いた人はきっと多いはず!!
という事でジャスミン茶を飲んで私と一緒にエモい気持ちになろう!サウダージ!!