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2025/06/01 12:00


この度は【日本の茶沼の元気玉で鳳凰単叢の母樹を買う】にご参加頂き感謝申し上げます

本日、やっと事故もなく無事に発送業務が完了しました。


本当に沢山のご支援を承り有難うございます

こんなに応援されるとは思ってもいなかったので、己の小さな器で受け止められない程の元気を頂きました

これからも我々茶樓雨香は日本の中国茶ファンに足を向けて寝れそうにないです


実は、この企画は突発的に思いついた企画ではなく、去年の段階である程度構想を練っておりました。

昨シーズンの鳳凰単叢 母樹 を仕入れた際に店頭に並べてみたものの、価格の面でどうしても皆さまにお勧めできなかった。

素晴らしい中国茶の体験の代償として、支払う対価(小売価格)が大きすぎた

だったら、どうにかして別の方法を考えなければ・・・と思いついたのがこの企画です


茶摘みシーズンの前に、ある程度仕入れ可能な母樹をリサーチし

その中から現実的な価格で取引できそうな母樹の所有者とコンタクトを取り

毛茶(荒茶)が仕上がった段階でクオリティチェックを行い、どうやって製茶を行うか?

十分に製茶師と議論を重ねながら仕上げた茶葉たちです


敢えて、ここではどの茶葉を詰め込んだのか公開しないでおこうと思います

元気を送って頂いた方はお手元に届くまで楽しみにしておいてくださいね


▼母樹母樹ばかり言うけれど、鳳凰単叢の母樹ってどんな定義なの?


結論から申し上げます

鳳凰単叢の母樹は明確に定義づけされていません

”鳳凰単叢の母樹の定義は議論の余地がある”とかそんな曖昧な表現ではなく

本当に正式に定義付けされていないのです。


えええええーーーーーー!

だったら何でもアリじゃん!!!!といった声も聞こえてきそうです。



いや、私もこの事実を知った時に


”えええええーーーーーー!だったら何でもアリじゃん!”と

心で叫んだ記憶があるので、己の心の声が聞こえてきただけなのかもしれません。


だったら、独自で鳳凰単叢 母樹の社内定義を借りで定めなければいけない

先ずはここから。


▼茶樓雨香が考える鳳凰単叢 母樹の定義とは


その1) 種から実精した茶樹であること
その2) 該当する茶樹(母樹)以外に、接ぎ木または挿し木で一本以上増やされていること


※実際に、接ぎ木で増やされた茶樹を母樹として謳っているケースや、接ぎ木や挿し木で増やされていないのに母樹を名乗るケースもあった

▼更に深堀りしてみて、茶樓雨香なりにどんな鳳凰単叢 母樹を日本の茶沼へ届けるべきか?考えてみました


実際に、鳳凰単叢 ファンであれば誰でも知っているような香型の母樹の毛茶(荒茶)を試飲してみると

ん〜、なんか微妙かも。といった感想を抱いてしまった茶葉もいくつか存在し

名を取るか?それとも実を取るか?的な選択を迫られたケースもあり

茶樓雨香だったらどうするか?を真剣に考えた結果

”名を捨て実を取る”事にしました

つまり、超有名茶樹だけど感動があまりしなかった茶樹よりも、そこまで有名ではなくてもしっかり感動をお届けできる茶樹を選びました


▼じゃあ、そこまで有名ではない母樹の茶葉は価値がないのか?


例えば、(白葉)蜜蘭香という香型があります

勿論、私も大好きな香型です。日本の茶沼の方で

”結局、一周回って蜜蘭香が好き”という方も少なくないと思います

どうして、ここまで蜜蘭香や鴨屎香が増えていったのか?

理由は結構シンプルで

・育てやすく
・収穫量が多い
・しかも美味しい

農家さんも”お茶”を生業に生活しています。つまりお仕事です

だから、彼らの置かれた環境や様々な制約を考慮し、利益を最大化するのは当たり前のことです
※勿論、違う考えを持った農家さんもいらっしゃいます

そこで、私は考えました

育てにくくて茶樹一本あたりの収穫量もそこまで多く見込めないけれども

”めちゃくちゃ美味しい鳳凰単叢ってあるんじゃないの?”

実は、そんな香型の母樹も今回の【日本の茶沼の元気玉で鳳凰単叢の母樹を買う】シリーズに入れています

是非、試してみてくださいね

▼団体標準 ‐ 凤凰单丛(枞)茶质量分级(T/CZTTBZ001—2021)や書籍のいい加減さ


そもそも 団体標準‐ 凤凰单丛(枞)茶质量分级(T/CZTTBZ001—2021)って何?

ざっくり言うと、潮州の権威ある団体が定めた鳳凰単叢とは?みたいな定義や香型が書かれたデータの事です
※説明がざっくりしすぎだろ!とお叱り受けそうで怖い

リンクはこちら
※チャイナなサーバーなのでアクセスするのは自己責任でお願いします

ここで書いちゃうと、色々各方面に飛び火しそうなのでどうしても奥歯に物が挟まった表現になってしまいますが、ギリギリのラインでここで書くと

茶樹(香型)の紹介が結構いい加減。

これを機会に、団体標準‐ 凤凰单丛(枞)茶质量分级(T/CZTTBZ001—2021)や鳳凰単叢の関連書籍を文字通り”錦の御旗”として振りかざして鳳凰単叢を語るのは止めよう。と思います


▼色々書きましたが今シーズンの鳳凰単叢シリーズ一発目の大きな花火が大成功に終わる為に


【日本の茶沼の元気玉で鳳凰単叢の母樹を買う】シリーズがお手元に届きましたら

気になる茶葉から開封し熱湯を注ぎ茶湯を啜ってみてくださいね

真心から感謝の言葉を皆さまへお伝えしたいです

本当に有難うございます

茶樓雨香 店主
山内真 拝