2024/01/30 19:04
※野生の大樹を拝みに行く道中、困鹿山にて。
これまでに短期間でこんなにプーアル茶を飲んだ事はないくらい飲んだ。
昆明から入り、寧洱、シーサンパンナ、臨滄と行きたかったところですが、年明けの臨滄で発生したテロのお陰で臨滄へ行く事はできませんでした。
※ネットで無償で無限に公開できる情報と公開できない情報もあるので、多少奥歯に物が挟まった物言いになるので予めご了承ください。
▼生普洱茶原理主義かよ!と何回も何回も言う
基本どの街へ行っても、生普洱茶ばかり出されました。
思い返せば、昆明到着後直ぐにに招かれた茶会でホスト側が『あなたのリクエストにお応えします、どんな茶葉をご希望ですか?』と聞かれた際に
私は『香りが鮮明な茶葉は無いですか?』とリクエストしたのにも関わらず出てきたのは、老斑章の生普洱茶
この生普洱茶は素晴らしく大変美味しかった。ただですね、なんと言いますか。
おもてなしするんだったら生普洱茶しか選択肢がなかったんじゃないのか?それ位、生普洱茶しかなかった。
どこへ行っても生普洱茶しか飲めないし、農家さんを訪ねた際も当たり前のように生普洱茶よね?と生普洱茶を半ば強制的に試飲させられる。
こちらが白茶や滇紅がいいといっても、滇紅や雲南白茶に”寄せた”生普洱茶を出してくる。
途中で、あまりにも生普洱茶ばかりなので、俺は今正に洗脳を受けているのでは?と思うほどでした。
▼結局、生普洱茶は解らなかった。
先程書いた老斑章古樹の他に、メモを見返すと。
冰島老寨古樹、冰島糯五古樹、大雪山古樹、小戸賽古樹、布朗山古樹、困鹿山古樹、困鹿山皇家茶園大樹それから農家さんが飲む名もなき生普洱茶まで。。。
2023年の茶葉もあれば1980年代の茶葉まで幅広く・・・
しかし・・・結局私は生普洱茶の良しとされる本質を理解できなかった。
途中、生普洱茶の良さを伝える情熱が農家さんから伝導しかかったが、冷静になって考えると
”やっぱり一歩踏みとどまろう”と今回はなってしまいました。
※古樹茶農園を管理している農家さんの家
▼フェアな目線で、結局どの生普洱茶が美味しかったの?
Xでは呟きましたが、雲南省の奥地の少数民族が暮らす村で私は少数民族と一緒に屠殺を行いました。
そして、屠殺後頂いた食事の後に紙コップにバサッと茶葉を入れて頂いた名もなき生普洱茶が今回の雲南省ぶらり旅で一番美味しく感じてしまったのである。
あまりにも美味しいので、農家さんにこの生普洱茶はどんな茶葉ですか?と聞いたら『古樹を製茶した時に出てきた余りの茶葉を適当に混ぜて放り込んでいるだけ、名前はないけどあえて付けるとしたら”農民茶”かな』と言っていました。
『このお茶は買えますか?』と、とっさに聞いてみたが『こんな茶葉は売り物ではない』とあしらわれました。
500g数百万超えの茶葉〜商品価値ゼロのお茶まで飲んでみて・・・結局一番美味しいと感じたお茶が商品価値ゼロのお茶。
屠殺後という特殊な条件下での体験がそうさせたのかもしれないが(99%そう)、超高級ぶっちぎり茶葉もそうでない茶葉も価格以上の差があるとは到底思えなかった。
※今回一番美味しく感じた、名もなき生普洱茶
正直気持ちを書くと、500g数百万超えの茶葉だったら、凡てを超越する感動体験を、あっさりと私に与えてほしかった。
市場が決定する茶葉の価値と、己の中で定めた茶葉の価値にあまりにも差がある。。。
そして、己の中で生プーアル茶を仕入れるだけの知識の解像度が圧倒的に足りてない。そんなこんなで生普洱茶の仕入れを諦めることになりました。
生普洱茶をビジネスベースまで持っていくのは難しいね〜。
※ソーセージ今朝まで生きていた豚の腸詰め
次回、雲南省を訪れてみて~雲南省白茶編~ に続きます