長年ファッション業界で働いていたので”福袋は過去に販売した商品の売れ残りの詰め合わせ”のイメージが払拭できずどんな福袋を発売して良いのか？結構迷いました。

▼これまでに販売した茶葉を格安で福袋に入れる事への抵抗

懸念されるのは主に2つの事

・これまでにご購入して頂いた顧客さまが損した気持ちにならないか？

・大胆に割引してしまうとそもそも商売として成り立たないのでは？

特に、これまで発売と同時にご購入していただいている顧客さまと向き合って商売がしたい。

新たに、ファンや新規顧客さまを獲得する事も大事だが、私たちにとってやはりいちばん大切な存在はこれまでに当店の茶葉や商品を購入し、当店を支えてくれた顧客さまである。

そんな大切なお客さまに少しでも”損した”気持ちになってほしくない。

だったら、顧客さま向けの福袋はこれまでに販売しなかった新商品のみを格安で詰め込もう！そう思い立ってからの行動は早かった。

▼新しい茶葉のみを詰めた福袋

すぐに潮州行きのチケットを取り、数カ所の茶農園を周り出来上がったばっかりの焙煎重めの”足火”の鳳凰単叢だけを集めました。

鳳凰単叢は一部を除き、数回にわたり焙煎されます。

一度焙煎を行うと次の焙煎までに一ヶ月から長いと数ヶ月時間を置かなければいけません。

なので3回以上焙煎された焙煎が重めの鳳凰単叢は早くても秋の終わり頃にしか販売されず、焙煎を落ち着かせるまでに年末まで待ってからテイスティングする事にしました。

▼焙煎重めの”足火”の魅力

去年の夏、京都の吉田山茶会へ遊びに行った際に、辰翼茶荘の張さんがこう私に問いかけてきました。

『鳳凰単叢のハイクラスな茶葉はいつ中国国内で販売されるのか知ってるか？』

案の定、知らなかったので教えてほしい。と懇願した所

・中国国内ではハイクラスな茶葉は旧正月直前に茶商や茶農家からリリースされることが多い。

・よって販売時期が冬場になるので重焙煎の茶葉になる

・地元でも夏前に販売される軽やかな茶葉よりも、厚みのある重い焙煎(足火)の茶葉の方が人気である。

ことを教えてくれた。

その日の夜、複数の茶農家さんへ連絡し、旧正月の販売用に取っておいたとっておきの茶葉を茶樓雨香も仕入れるから出来上がったら直ぐに教えてほしいと伝えたのであった。

重焙煎の鳳凰単叢の魅力はやはり、喉越しの良さと、余韻の強さだと考えます。鳳凰単叢特有の華やかさよりも味わい深くどっしりとした印象。

勿論、フラワリーな香りやフルーティな香りが無くなった訳ではなく、それよりも余韻とお茶の厚みが一気に増幅された印象を持っています。

そして、耐久性も高く結果半日以上飲めるのでコストパフォーマンスも自然と高くなります。

全品新作の鳳凰単叢福袋

https://shop.ukatea.com/items/82311446

▼これから、茶樓雨香の代表的な茶葉を買ってみたいあなたへ

そして、新規のお客さま向けに、これまでに発表した茶葉を少しだけお買い得価格に設定し＋茶葉以外の商品（かわいいオリジナルバッグ）も入れた福袋もご用意いたします。

つまり、茶樓雨香は

・新発売の重焙煎の鳳凰単叢福袋を1種類

・過去に販売したことのある茶葉が入った福袋1種類

合計2種類の福袋を販売します！

去年12月に開催されたエコ茶会(地球にやさしい中国茶交流会)で、何人かのお客さまから

『茶樓雨香さんの茶葉はクオリティに対してリーズナブルですよね？』とお気遣いのあるお言葉を頂戴いたしました。

そうなんです、当店の茶葉は結構コスパが高いと思います。

理由は色々ありますが、例を一つあげると

弊社は、中国でも売上を作っています。そこで発生した人民元を茶葉の仕入れで使っているので為替の損益が全く出ません。

そして、送金も中国国内で完結します。

おかげさまで、多く茶葉を仕入れているのでこの為替損益が出ない事のメリットはかなり大きいです。

その他にも送料を工夫したり、茶樓運営用の茶葉と一緒に大量に購入する等色々あります

そして何より、商品をセールや福袋に入れたとしてもしっかり利益が残るような価格設定にしたくはないのです。

▼誰を見て商売をしているか？私は今の顧客さまに向き合って商売をしたい

私自身、商売を長らく続けていてセールでご購入するお客さまよりもプロパー価格(通常の小売価格)で最初にご購入して頂くお客さまを第一に考えたい。

そんな想いもあって最初から我々の考える適正価格で販売しています。なので、他の福袋と比べて大幅な割引はできません。

だけど新年一発目の販売企画なのでめでたく行きます！お楽しみに！